頭金とは?住宅ローンを頭金なしで組むメリットとデメリットを解説!

頭金とは?住宅ローンを頭金なしで組むメリットとデメリットを解説!

マイホームを購入するにあたって「頭金はいくら必要なのか」「頭金を用意できないと家は買えないのか」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。
近年は、頭金なしでも住宅ローンを組むことは可能ですが、相応のデメリットがあるため慎重に検討することをおすすめします。
そこで今回は、マイホーム購入時における頭金の概要、頭金なしで住宅ローンを組むメリットとデメリットについて解説します。

マイホーム購入時の頭金とはどのような費用か?

マイホーム購入時の頭金とはどのような費用か?

まずは、マイホーム購入時における頭金とはどのような費用なのか、また頭金なしでもマイホームの購入は可能なのかを見ていきましょう。

頭金とは?

頭金とは、住宅の購入価格のうち、金融機関の住宅ローンを利用せずに、自己資金で支払う現金部分を指します。
たとえば、3,000万円の物件に対して、300万円の頭金を支払ったケースでは、残りの2,700万円を住宅ローンで借り入れる形です。
頭金は、返済額の軽減や借入額の抑制に直結するため、ローン審査においても評価される要素となります。

頭金の平均金額

住宅金融支援機構の調査によると、頭金の平均額は注文住宅購入者で636万5,000円、建売住宅購入者で293万2,000円、新築マンション購入者で714万1,000円でした。
住宅購入費用に対する頭金の割合は8.2%~18.7%であり、物件価格の10~20%程度を頭金として準備するのが目安といえそうです。

頭金なしでもマイホームは購入可能

住宅購入費用の全額を金融機関からのローンでまかなえば、頭金なしでもマイホームを購入することは可能です。
頭金を入れるときと比較すると、借入総額が増えるために金融機関の審査は厳しくなりますが、収入や返済状況などに問題がなければフルローンを組めます。
「頭金が貯まってからマイホームを購入しよう」と思っているうちに、地価や建築資材の高騰で、理想の家が手の届かない価格になってしまうことがあります。
もしかしたら、ほかの方に先に買われてしまうかもしれません。
そのようなときにフルローンを活用すれば、理想の家を買い逃すことがなくなります。
ただし、頭金なしで住宅ローンを組むときには返済総額の増加といったリスクがあるため、しっかりと理解しておく必要があります。

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マイホーム購入時に住宅ローンを頭金なしで組むメリット

マイホーム購入時に住宅ローンを頭金なしで組むメリット

住宅ローンを頭金なしで組むことには、さまざまなメリットがあります。
これらのメリットに魅力を感じるなら、頭金なしで住宅ローンを組むことを検討しても良いでしょう。
ここでは、頭金なしで住宅ローンを組むメリットについて解説します。

メリット①手元に現金を残せる

頭金なしで住宅ローンを組むメリットのひとつは、マイホーム購入時に、自己資金をすべて使い切ることなく手元に現金を残せる点です。
マイホームの購入後には、引っ越し費用や家具家電の購入費、固定資産税の支払いなど、さまざまな出費が発生します。
頭金を出さなければ、これらの支出に備えて貯蓄をキープできるため、病気や事故など万が一のトラブルにも柔軟に対応しやすくなります。

メリット②投資や貯蓄にお金を回せる

頭金に充てるはずだったお金を、資産運用や教育資金、老後資金などに回せることも、頭金なしで住宅ローンを組むメリットです。
仮にローン金利よりも利回りの高い資産運用ができれば、経済的に有利になる可能性もあります。
たとえば、頭金300万円を支払う代わりに、それをNISAやiDeCoなどの制度を活用して運用すれば、将来的な資産形成にもつながります。

メリット③住宅ローン控除の恩恵を受けやすい

頭金なしで住宅ローンを組むと借入総額は増えますが、その分住宅ローン控除の恩恵をより大きく受けられる点もメリットです。
住宅ローン控除とは、一定の条件を満たす住宅を住宅ローンを組んで購入したときに、年末時点のローン残高の0.7%が最長13年間所得税(一部住民税)から控除される制度です。
たとえば、3,000万円の住宅ローンを組んで省エネ基準適合住宅を購入したときには、年間で最大21万円の控除を受けられ、結果的に納税額の軽減が見込めます。
頭金を入れて借入額が減ると控除額も小さくなるため、マイホームの購入時にあえて頭金を出さない選択が有利に働くケースもあります。

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マイホームの購入時に住宅ローンを頭金なしで組むデメリット

マイホームの購入時に住宅ローンを頭金なしで組むデメリット

頭金なしの住宅ローンにはメリットがある一方で、見逃してはいけないデメリットも存在します。
頭金なしで住宅ローンを組むかどうか迷っているときには、メリットだけでなく、デメリットも踏まえたうえで慎重に検討することが大切です。
ここでは、マイホームの購入時に、住宅ローンを頭金なしで組むデメリットについて解説します。

デメリット①住宅ローン審査が厳しくなりやすい

住宅ローンを組むときに頭金を入れることは、支払い能力の証明として、金融機関にプラスの印象を与える材料になります。
反対に、頭金なしのケースでは「資金的余裕が少ない」「万が一の返済不能リスクが高い」とみなされる可能性があるため、審査は相対的に厳しくなる傾向です。
とくに、自営業・フリーランス・勤続年数が短いなどの属性の方は、審査に通過するハードルがさらに上がってしまいかねません。
住宅ローンを頭金なしで借りるには、年収や勤務先、借入状況など、ほかの信用要素が良好であることが前提になります。

デメリット②総返済額が増える

頭金を入れないと借入金額が増えるため、利息を含めた返済総額が大きくなります。
たとえば、金利1.5%で3,000万円を35年ローンで借りたときと、2,700万円(頭金300万円)を借りたときでは、最終的な返済総額に数百万円以上の差が出ることもあります。
また、金融機関によっては、頭金なしのケースだと金利が高く設定される可能性がある点にも、注意が必要です。
たとえば、フラット35では、頭金の有無によって金利が約0.3%変わり、総返済額がより大きくなってしまいます。
金利タイプによっては、将来的に金利が上昇するおそれがあり、さらに返済額が増えてしまいかねません。
金利上昇リスクに備えるためには、返済計画を慎重に立てる必要があります。

デメリット③月々の返済負担が重くなる

借入額が多くなる分、月々のローン返済額も増えます。
返済比率(年収に占める年間返済額の割合)が高くなると、日常生活に余裕がなくなったり、ほかのローン審査に影響が出たりする可能性があるため、注意が必要です。
とくに、子育て世帯や将来的に収入の変動が予想される家庭では、月々の返済負担が家計に与える影響を十分にシミュレーションしておくことが大切です。

デメリット④返済期間が長くなる

頭金なしで住宅ローンを組むときに、月々の返済負担を減らすには、返済期間を長くするしかありません。
近年は、借入期間を最長で50年に設定できる商品が登場していますが、安定した収入を失うことになる定年退職後まで返済が続くと、生活が保てなくなるおそれがある点に注意が必要です。
また、退職金を使ってローンの一括返済を検討している方もいるかもしれませんが、勤務先の退職金制度が変更されて完済できないリスクがあることも、頭に入れておく必要があります。

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まとめ

頭金とは、マイホームの購入金額から、住宅ローンの借入額を引いた部分の金額ですが、頭金なしでも住宅ローンを組むことは可能です。
頭金なしで住宅ローンを組むと「手元に現金を残せる」「住宅ローン控除を有効活用できる」などのメリットがあります。
しかし「審査に通過しにくくなる」「返済総額や返済期間が増える」などのデメリットもあるため、頭金なしで住宅ローンを組むかどうかは、慎重に検討することをおすすめします。

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