水回りのリフォーム時期は?費用相場や工期についても解説

水回りのリフォーム時期は?費用相場や工期についても解説

毎日使用する水回りは劣化のスピードも早く、快適な暮らしを保つためには定期的なリフォームが欠かせません。
設備の老朽化を放置すると、突然の故障や水漏れなどのトラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。
また、リフォームにかかる費用や工期を事前に把握しておけば、無理のない計画が立てやすくなります。
本記事では、水回りのリフォームに適した時期や費用の相場、注意しておきたい点について解説いたします。

水回りリフォームに適した時期

水回りリフォームに適した時期

水回りリフォームを検討すべき時期は、大きく分けて3つあります。
ここでは、「設備の耐用年数」「家の築年数」、そして「ライフスタイルの変化」という3つの観点から、最適な時期を解説いたします。

耐用年数が目安

キッチンの耐用年数は10〜20年とされ、ガスコンロの火力低下や換気扇の異音が現れたら交換の合図です。
人工大理石の天板は、細かな傷や変色が徐々に拡大し、掃除しても艶が戻らない場合が多く、その場合も更新を検討します。
食洗機のエラー表示や、水が温まりにくい場合も経年劣化のサインです。
また、シンクまわりのコーキング(防水材)が剥がれ細かな傷や変色が目立つ場合も、リフォームを検討する時期と捉えましょう。
浴室も10〜20年が目安で、ドアパッキンの劣化や壁面の浮きが出たときは、内部まで老朽化している可能性が高いです。
洗面化粧台やトイレでは、水漏れや便座のがたつきが初期サインとなります。

築15~20年後がベスト

築15年を過ぎると給排水管の錆や汚れが進み、水圧低下や異臭のリスクが高まります。
配管は床下や壁内に隠れているため、一度漏水が起きると修復範囲が広がり、仕上げ材の張り替え費用も跳ね上がります。
外観に問題がなくても、配管内の腐食は進行するため、築20年前後で予防的にリフォームをおこなうと大規模修繕を避けやすいです。
さらに、最新設備への更新で省エネ性能も向上し、住宅の資産価値維持にもつながります。
自治体によっては、配管更新の補助金制度が利用できる場合もあるので確認しましょう。

ライフスタイル変化

結婚や出産で家族が増えると、安全性の高い設備や低い洗面台が必要になります。
料理が増える家庭では、食器洗い乾燥機やワークトップの拡張も有効です。
逆に、子どもが独立して夫婦2人になると、収納量より動線の短さが重視されます。
高齢の家族が同居する際は、手すりの設置や段差解消が有効で、バリアフリー対応リフォームで日常の安全と快適性を確保できます。
生活の変化に合わせ、不便を感じたときこそ最適な時期です。
バリアフリー改修は、介護保険の住宅改修費支給制度が活用できることもあります。

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水回りリフォームの費用相場

水回りリフォームの費用相場

水回りリフォームにかかる費用は、工事の範囲や設備のグレードによって大きく変動します。
ここでは、主要な場所である「キッチン」「浴室・お風呂」「洗面台・トイレ」の3箇所について、それぞれの費用相場を解説いたします。

キッチン

キッチンのリフォームは、レイアウト変更や移動を含む場合は約100〜200万円、移動+大規模改装なら約150万円以上が目安となっています。
なお、キッチン本体交換は約50万円です。
食洗機の後付けやコンセント増設には専用回路が必要となり追加費用も見込まれます。
収納量が多いミドルグレードモデルでも、60万円前後で収まるでしょう。
配置を対面型に替えたり位置を移す場合は、配管・電気工事がくわわり、約100〜200万円が目安となります。
食洗機やIHクッキングヒーターなど、最新機器を組み込むと追加で約10〜20万円かかることもあります。
また、天井高に制限がある住戸では、ダクトスペース確保のため、追加の造作費が発生する場合もあるため注意しましょう。
間取り変更や壁撤去を伴う大規模改装では、約150万円を超えるケースが多いです。

浴室・お風呂

マンションでも素材劣化やカビなどのため、リフォームニーズが高い傾向にあります。
ユニットバスからユニットバスへの交換は、約50〜150万円です。
バスタブのサイズ変更や断熱浴槽への変更で快適性が増す一方、給湯器の能力を上げる必要が出る場合は機器代も上乗せされます。
浴室暖房乾燥機やミストサウナを付けると、給排気ダクトと電源の追加が必要で、20万円程度増えることも珍しくありません。
また、床や壁をタイル仕上げからパネルに変更すると掃除が楽になる一方、デザインパネルは材料費が高めです。
ただし、施工条件次第で日数も3〜6日と幅があります。
マンションでは、エレベーター養生や工事申請費が別途必要となる点も想定しておきましょう。
マンションでの施工や在来工法からの変更は、解体や防水処理の追加で上限付近になる傾向があります。

洗面台・トイレ

トイレの場合は、便器交換のみで約15万円、和式から洋式へは25万〜50万円程度が目安です。
洗面台の交換費用は、約20〜30万円となっています。
2枚扉から引き出しタイプにすると、収納力が上がる分5万円程度プラスになることがあります。
トイレは約10〜50万円ですが、便器のみなら約10〜15万円で済むでしょう。
タンクレスタイプや自動洗浄機能を選ぶと、追加で10万円ほど必要になります。
高機能タイプを選ぶと30万円前後になるため、目的と予算のバランスを確認しましょう。
費用は地域や施工内容で変動するため、見積もりは複数社から取得し比較検討すると安心です。

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水回りリフォームで失敗しないための注意点

水回りリフォームで失敗しないための注意点

水回りのリフォームで後悔しないためには、事前の計画が何よりも重要です。
ここでは、失敗しないための注意点として、「工事の進め方」「設計上の注意点」「保証やアフターサービス」の3つを解説いたします。

複数箇所のまとめ工事が割安

キッチン・浴室・洗面台・トイレをまとめてリフォームすると職人手配が1度で済み、人件費と工期を削減できます。
搬出入や養生も一括でおこなえるため、居住者のストレスも軽減されます。
デザインも統一しやすく、結果として資産価値も高まり長期的にメリットが大きいです。

現状デザイン・動線を重視

配置変更では、既存の配管や換気ダクトを踏まえた設計が欠かせません。
位置を強引に移動すると、継ぎ足し配管が長くなり、水圧が落ちやすくなるなど、性能面にも影響します。
リフォーム後に、冷蔵庫の扉が開けにくいといった不便を避けるため、図面だけでなく実生活を想定した動線シミュレーションをおこないましょう。

保証・アフターサービス確認

施工後の不具合に備え、設備と工事それぞれの保証内容と期間(1〜5年程度)を確認して契約します。
また、中古住宅向けの既存住宅売買瑕疵保険に対応した工事かどうかも確認すると安心です。
延長保証や定期点検の有無も比較し、いざというとき、迅速に対応してもらえる業者を選ぶと安心です。
さらに、連絡窓口が24時間体制かどうかも確認しておくと、夜間の水漏れなど緊急時の対応がスムーズになります。
サービス体制は、地域密着型か全国ネットかで対応速度が異なるため、口コミや実績も参考にして選定しましょう。

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まとめ

水回りのリフォームは、老朽化の兆しやライフスタイルの変化に合わせて、適切な時期で実施することが重要です。
キッチン・浴室・トイレごとの費用相場を把握しておくと、資金計画や優先順位の判断がしやすくなります。
工期中の生活への影響も考慮しながら、無理のないスケジュールで快適な住環境を維持しましょう。

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株式会社ClasiQ

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